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気遣いとアイデアが溢れる、洗練されたおもてなし空間作り

後藤 美喜子/ファッションブランド MDプランナー

「小さな頃から母がよくホームパーティをしていた」という美喜子さん。おもてなし上手の秘密は、細かな気遣いとシーンに合わせて作られる心地よい空間作りだった。

気遣いとアイデアが溢れる、洗練されたおもてなし空間作り

リビングで最初に目に入ってくるキャビネットはお母様が購入し、受け継がれてきたイタリアメーカーTURA(ツーラー)のモノ。木材に羊皮紙を貼り、その上からエナメル加工をしているというそのキャビネットは、鼈甲のような美しい光沢感でリビングの主役となっている。

「このキャビネットを置く前提で部屋作りを考えました。サイズが大きく主張が強めなので、色のトーンや質感を意識して、他の家具を選んでいます」

普段は友人からのプレゼントや思い出の写真が飾られているが、ホームパーティの時には一手間加えてサプライシェルフに様変わり。

「お皿やグラスをキャビネットの上に並べて、料理や飲み物を個別にサーブせず、各自が好きなようにとれる“ビュッフェスタイル”に。自分の好きなタイミングで食べたい料理をとったりお酒に合わせてグラスを変えたり、自由に楽しんでもらえるセッティングにしています」

居心地のいいパーティ空間作りのポイントは、最初の準備が肝心! という美喜子さん。テーブルの上にはコースターやカトラリー、ペーパーナプキンなどもセット。

ホームパーティスタイルの再現をお願いすると、寝室やキッチン、書斎から様々な椅子が登場。中には飾り台にしていたものや、踏み台なども。

「今は夫婦二人なので、普段リビングの椅子は2脚で十分。パーティ用の椅子を日常に入れるとなると圧迫感もあるし、部屋が狭く感じるので、その都度ドレッサーの椅子やペンキを塗ってカラフルにしたキッチンの踏み台など、いろんな部屋の椅子を集めて席を作るんです。普段は絵を飾っている飾り台も椅子として活躍してくれます」

ただ、ホームパーティを開催すると気になるのが、テーブルにつくグラス染みや汚れ。テーブルには染み一つなくキレイだが、何か特別な方法が?

「このテーブルは無垢材なので、水染みもオイルで磨けばきれいになります。もし何か落ちにくい染みがついてしまっても、ヤスリをかけてオイルで磨けば、またきれいになるので安心して汚してもらえます。笑 気になる場所にはクロスをかけたりシートを敷いたりするのもオススメです」

10人以上のパーティにも対応できる、と語る美喜子さん。そのリビングを変身させるテクニックは「もっと人数が増えた時は折りたたみ式のテーブルやアウトドア用の椅子まで登場させます」更に人が多い時はリビングを2つの空間に分け、テーブル周りを立席に、ソファー周りを着席に、とアレンジするそう。

細かな配慮がされたセッティングや計算された配置はホームパーティが好きという美喜子さんならでは。そんな美喜子さんが人を迎える空間を作る時にマストなことは?

「掃除や片付けはもちろんですが、ホームパーティの時私が一番気にしているのは“空気”です。家って、その家その家の匂いがあるから、ゲストを迎える前には必ず数時間換気して、空気を新鮮なものに入れ替え、玄関にはキャンドルやアロマを焚いて、心地よい音楽を流して……、など、物理的な空気と居心地という意味での空気、その両方を整えることを意識しています」

人を迎える時に、片付けることばかり気になりがちだが“空気”を意識するのは是非真似したいポイント。

 

二人で過ごすことが多いリビングのもう一つの主役はキレイなミントグリーンのソファー。クッションカバーは季節に合わせて変えて空間を演出。キャビネットと同じTURAのサイドテーブルと、床にはオレゴンで購入したというキングサイズのペンドルトンのラグを合わせている。

パーティの時には椅子の一つとして活躍してくれる小さなスツールは、普段は飾り台として活用。隣には夫婦や友人との思い出の写真が大きなフレームにコラージュ風に飾られている。

ホームセンターで購入した木製のバスルーム用ベンチにルーターやコードなどごちゃごちゃしたものを全部収納。湿気がこもらないよう作られているバスグッズ特有の隙間からコードを出して、裏にかくれているコンセントにつなげている。実家から持ってきたというヴィンテージミラーをのせて。

 

柔らかな光が差し込むキッチン。日当たりの良さもこの家を決めた時のポイントだったそう。

収納にS字フックを使うのは定番だが、フラットなS字フックを使うだけでシックな印象に。

キッチンの収納棚はDIYで一工夫。以前ホームセンターで購入した棚にワイドな棚板と脚をプラスして、レンジやブレンダー置きにリメイク。追加した棚板は壁の幅に合わせてホームセンターのワークスペースでカーブ状に裁断加工。

調味料などの小さなものが棚から落ちないようブックエンドをかませて落下防止に。S字フックやブックエンドは他にもキッチンの様々な収納で活躍してくれるアイテムの一つ。

 

二面窓の日当たりのいい寝室。セミダブルとセミシングルのベッドをドッキングしてキングサイズの広々ベッドに。マリメッコのベッドカバーに合わせて寝室は北欧風にまとめている。

寝室にあるジュエリーストレージ。細かいものは市販のジュエリーケースに、重なると取り出しづらくなるものはコルクボードで吊るしてディスプレイのように収納。日常のものを収納する棚はカーテンの色と合わせてブルーにペイントしたそう。

寝室やキッチンから見られるルーフトップ越しの大きな空は、都心の真ん中であることを忘れてしまいそうなランドスケープ感。夜には東京タワーも見られるそう。

お部屋に合わせて、既製品にちょっと手を加えたり、使い方をアレンジしたり。空間までもシーンに合わせてDIYする美喜子さんにとってDIYとは?

「凝ったDIYはほとんどしないのですが、やっぱり既製品のままだと使いづらかったり、部屋の雰囲気に合わなかったりするものが多いので、カットしたりペンキを塗ったり少し手を加えたほうが馴染みやすいと思います。リビングに関しては過ごす時間も一番長い場所。心地よい環境にするのはもちろん、友人がよく遊びにくるので様々なシーンに対応できるよう、大きい家具以外は可動式にして、その都度いい空間作りができるよう意識しています」

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