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築120年の古民家を“家族の為の家”にセルフリノベーション

嘉向 雄太郎・琴代/「kamchatka」オーダーメイド家具職人・海の家ちどりオーナー

築120年の古民家を購入し、全て自分達の手でセルフリノベーションしたという嘉向家。家具職人でもある夫婦は、以前は賃貸に住んでいたが「自分達で好きなように手を加えたい」と、古民家を購入、引っ越して1年半が経つ。

築120年の古民家を“家族の為の家”にセルフリノベーション

「家具作りをしているので、家も自分たちの思うように作りたくて。古民家で色々古かったのですがむしろ、やりがいがありそうだぞ! と思いました。笑 あと、この家がホゾ組み(釘などを使わずにホゾ穴に合わせたホゾ先を組んで作る方法)の時代に建てられたもので、住んでいた人や携わっていた人は全員亡くなっているのに、家はこんなに丈夫に生きている、というのにも魅力を感じています」

海の家の経営とオーダー家具職人として活躍している嘉向 雄太郎さんと琴代さんご夫婦。オーダーメイドの家具は小さいものから大きな家具まで様々、また店舗のリフォームなども行っている2人のDIYは本格的。壁を取り払って30畳の広いワンルームにしたリビングでは、いつも子供達が元気に駆け回っている。

リフォームする際に、最初に手をつけたのはキッチン。壁を塗り、タイルを貼り付け、ガスコンロをはめ込んだ台所は、もらいものや中古のものを上手く組み合わせて作ったそう。

「オール電化に変えた友人から譲り受けたガスコンロをはめ込んで、シンクも厨房中古屋※で購入したものです。キッチンは飲食店用に使われていたものなので調理スペースも広く、使いやすいので気に入っています」※飲食店などの什器を専門に扱っている中古ショップ

カラフルなタイルやヴィヴィッドなカーテン、メキシコのサンタフェスタイルを彷彿とさせるインテリアの数々だが、家のテーマは?

「特にテーマを決めず好きなようにやっていったらこうなった感じなんです。ただ、琴代の作るアイテムもカラフルでポップなものが多く、どこかそういう雰囲気が好きなのかもしれませんね」

ペンキを塗って全体の統一感を出したキッチンから続くダイニング。「kitchen」の看板を飾り、まるでお店のような雰囲気。

「厨房中古屋で購入したテーブルは、中華屋さんで使われていた物。中華屋っぽい丸型のところが気に入っています。椅子は台湾のブランドのものを合わせました」

おしゃれな家では、テーブルや椅子をセットではなく、それぞれ別々に購入するのが最近のトレンド。

 

中古屋さんで購入した食器棚と元々あった棚を同じ色に塗って統一感を出した。

はしごを使ったラダーラックは、廃材のはしごに板をのせただけの簡単DIY。

 

ダイニングとリビングをつなぐ扉は印象的な丸型にアレンジ。マクラメ編みの壁掛けタペストリーは琴代さんが編んだもの。

奥の緑の階段を上ると、嘉向家の「ゲームセンター」と呼ばれる屋根裏部屋が。テレビ台にウッドパレットを使うだけでウッドライクな空間アレンジに。

「ここはスーパーファミコンの専用ルームなんです。娘とはまっているスーパーマリオワールドをやる為の部屋にしています」子供の頃憧れた基地のような空間で、娘さんとの憩いの時間を過ごしている。

 

丸型のリビング側の扉はまた違う印象にアレンジ。扉の雰囲気が全部違うのはその時の2人の気分やブームでデザインしているそう。

家具やモチーフは全て雄太郎さんが作って、琴代さんが色付けをする、2人のコラボ作。

床の間だった箇所に扉を作って物置に。取手には鹿の角をあしらった。木材の組み方やデザインは、その時仕事の家具作りに取り入れている手法を自宅のDIYにも取り入れることが多いそう。

メキシコの陶器の手洗い鉢をはめ込んだ洗面所。ここにも琴代さんがタイルを貼ってアレンジ。

壁の大きな飾りはお気に入りのマリメッコの布を木枠に貼り付けたもの。このディスプレイ方法なら、子供服など捨てたくない思い出の洋服を同じように木枠に貼って飾って保存できるのでぜひ真似したいテクニック。

壁に飾られたカラフルで可愛い置物は琴代さん作。「浜めぐり」という近所の人達が集まる地域のお祭りで販売している人気の一品。古民家に住む人達や一般の家庭が参加し、春と秋に3日間開催されるそのお祭りでは、鉄板でチキンを焼いてBBQチキン弁当を販売、古民家を公開し家具や小物の販売をしているそう。フードや物販を始め、マッサージなどのサービスを販売する家もあるんだとか。

 

矢羽柄に組まれた組み木スツール。こちらも浜めぐりで販売される2人の作品。

冬の寒さに備えて、薪ストーブを入れた嘉向家。ストーブのグッズを入れるボックスも廃材を貼り付けDIYしたもの。

薪ストーブはアナログなものだが、灯油やエアコンと違った暖かさがあり、今若い人に人気。

「30畳の吹き抜けを温め切れるのは薪ストーブ以外にないなと思って、思い切って購入しました。薪の準備は大変ですが、頑張って準備した分、快適に冬を過ごせるので憂鬱だった冬が楽しみになりました」薪ストーブを取り入れて意識的な変化もあったそう。

「色んな発見があって、薪も木の種類によって、燃え方や香りが違うんです。公園やピクニックに行っても木の見方が変わりました。あと、伐採された木をもらって子供達が“薪にするんだ!”と楽しそうにしている姿を見ると、やっぱり昔ながらのアナログにしてよかったなと思います」

今は目下ウッドデッキを制作中という雄太郎さん。昔からDIYが大好きだったのかと思っていると、どうやら違うそう。

「DIYやりたい! というより、どうしたら快適に楽しく過ごせるか考えて、その為に手を加えるのがDIYって感じです。不具合があると“嫁や娘にそんな思いはさせられん!”と怒りのような思いが湧いてきて、それが原動力になって、色々やるようになったんだと思います。笑」

家族愛で作られたDIYハウスは、今後も更に進化していきそう。

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