iite BY D2

MENU

となりのiiteiite the neighbors

りんご箱で見せる収納、古民家風DIYのほっこりアトリエ

赤城 芳博さん、真樹子さん/あかぎハイツatelier106オーナー

築45年のマンションをオーナースタッフである赤城芳博さんがDIYでリノベーションし、今若い人にも人気のあかぎハイツ。その1階にある『atelier106』は、立ち寄った人がほっこりとお茶ができるちょっとした休憩所としてオープン。調味料や雑貨の販売以外にも、土日には不定期でお味噌作りやフリーマーケットを始め様々なワークショップが開催されている。

りんご箱で見せる収納、古民家風DIYのほっこりアトリエ

最寄り駅から徒歩数分の住宅街にあるヴィンテージマンションの1階、atelire106の入り口は手書きの看板が目印。

10年以上物置になってしまっていたその部屋を整理する際、「何かイベントができる場所を作りたい」と、料理教室やフリーマーケットを行うアトリエスペースとして、そして自分たちの舌で選んだ調味料や雑貨を販売する場所としてお店を始めることにしたそう。

入り口を開けると、天井の格子が印象的な空間。元々あったという扉の脇のブロックガラスは珍しいバラ加工が施されたものをそのまま生かしてリノベーション、昭和モダンの面影を残している。

お店の内装は、アイデアを真樹子さんが、メインでDIY施工するのは芳博さんと夫婦で役割分担。二人の手にかかると、ビルの一室もまるで古民家のような雰囲気に様変わり。

「調味料などは毎日使うものだけど、こだわった商品はこの辺りだとインターネットでしか買えなくて。地域の人が簡単に立ち寄れて、欲しい時に買えるような場所にできたらいいなと思って品揃えしています。調味料って素材や工程を大切に作られたもののほうが、使うだけでお料理が美味しくなって作るのが楽になるので、とってもオススメ」と、料理教室の講師でもある真樹子さん。実際にatelire106に置かれた調味料は料理好きの人がレコメンドするものばかりでとっても美味しい。

カウンターの棚は元々下駄箱だったものを、一度全部バラして、棚板を再利用して組み直して作った。

小物を飾っているベンチは、コの字型に板を張り合わせ、強度をプラスする三角の補強をつけたDIY。座面のネジ穴にはダボ加工が施されている。

キッチンを覗ける小窓を作り、抜けを作ることで空間を広く演出。壁に取り付けた棚も奥に行くほど幅を広くし、遠近法を取り入れたかと思いきや……

「長方形の棚板だと面白くないので、あえて台形にしたり、斜めにカットしてみたりしています。言われてみると、遠近法になっているかもですね(笑)」


窓枠のフチの幅をDIYで広げ、コの字の棚を置いてディスプレイスペースに。

「コの字棚は食器の収納などに本当に便利で簡単に作れるので、いっぱいDIYして自宅でも使っています」

「天井にりんご箱を打ち付けただけ」というりんご箱の天井収納棚。天井付近は意外と空きスペースになっているので、天井に固定できる人は是非取り入れたいアイデアDIY。

「調理器具も好きなもの、こだわったものを選ぶと、見た目が可愛いので見える所に置いてあっても気にならないのかも?」と、真樹子さん。プロのキッチンは使いやすいよう手が届く所に器具が置かれていることが多い。ただ置かれているだけなのに、なぜかおしゃれに見える秘密はアイテムのセレクトにあったのだ。

壁にL字で取り付けた棚板もわざとカーブにカット。

料理器具を吊り下げている釘も古道具屋さんで買ったヴィンテージのものをセレクトしている。細部のこだわりが古民家風アレンジのポイント。

ランドリーやバスグッズで見かけるタオル掛けを取り付けて、蓋やスケール置きに。

「蓋って置く所に困るな〜ってずっと思っていて、取付けてみたら、調理中もさっと置けてとっても便利です」

カフェスペースとの扉は白いペンキをわざとラフにペイント。

古道具屋で売っていたという木枠をはめ込み小窓を付けて、ここでも空間の抜けをアレンジ。小窓の内側にはアトリエがある部屋番号“106”のキューブが飾られている。

優しい光が差し込む窓際には、りんご箱を並べて本棚に。

「ペンキで塗った廃材を天板にし、りんご箱を脚代わりに釘で打ち付けただけ。アトリエのオープン時に間に合わせで作った」というそのテーブルは、座った時の高さがちょうどよく、今でも継続利用しているそう。

こちらのローテーブルもホームセンターで天板を買って脚を付けてDIYしたもの。

「テーブルの天板はエッジを削ったりするのが大変だったりするので、市販のテーブル板を使うと便利です。テーブル用の脚を付ける専用金具もあるので、DIYする時に1から全部作らなきゃ! と気負わず、そういうグッズを使ってみるのもオススメです」と芳博さん。

ライフスタイルによって高さやサイズなどニーズが変化するテーブルは、欲しいサイズの天板と脚だけあれば実は簡単にDIYできるアイテムだった。

アトリエのそこかしこに置いてあるのは、りんご箱を重ねただけの収納棚たち。上手にりんご箱を使うポイントは?

「りんご箱にも程度があるので、新品のキレイなものも売っていますし、古民家風にするなら使用感があるものの方がいいかもしれません。中古のものは一度、たわしでしっかり水洗いするのがオススメです。重ねて使えるし、奥行きもあるので本棚や食器棚、カゴなどを入れて収納としても使い勝手がいいですよ」

壁の色は、白・オフホワイト・アイボリーのホワイト系のペンキを3種類混ぜて色を作った。

「ロールとハケで塗っているのですが、3色のペンキを完全に混ぜず、ロースもしごきすぎずにベチャ! と思い切って塗っていくといい雰囲気に仕上がります。あとは布でふき取ったり、スポンジで擦ったりして味を出しています。塗るときはニット帽をかぶって汚れてもいい作業着で。水性のペンキは肌についても乾く前に洗えば落ちるので安心です」

アトリエのテーブルの上や棚の上、床など色んな所に飾られたドライフワラーや枝花たち。

このアトリエを作った時のコンセプトはどんなもの?

「コンセプトと言えるかわかりませんが、リノベーションする際に “なるべくあるものを使って直そう、残せるものは生かそう”と考えて作りました。実はこのアトリエで使っている材料は、マンションの他の部屋のリノベーションで出た廃材を使って作ったものがほとんどなんです」

素敵な古民家風のアトリエは、0から作るだけじゃなくいいものを残して活用・リユースする、そんなアイデアの詰まったDIY空間だった。

PROFILE
赤城 芳博さん、真樹子さん/あかぎハイツatelier106オーナー

ワークショップなども行うアトリエショップ。毎週木曜日は調味料と雑貨ショップ&休憩所としてもオープン。詳しくは http://atelier106.info/

iite Buyer’s Selectバイヤーズセレクト

気に入ったら”シェア”をお願いします。

  • Twitterでシェア
  • facebookでシェア
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
  • はてなブックマークでシェア

DIGITAL CHIRASHIデジタルチラシ最新号